【理数科の概要】
理数科設置の由来
昭和35年頃,米ソの宇宙開発に代表される技術革新の時代を迎えました。それに伴い我が国でも,科学技術の振興が叫ばれ,コンピューターの開発・改良が急速に進められました。科学と技術の進展は,新時代を切り拓くのに不可欠なものであり,国家は「技術立国日本」を支える科学的・数学的能力と適性を備えた人材の要請をするに至りました。
文部省は,我が国の科学・技術教育の新興という時代の要請に応え,昭和43年に「理数科」の設置を提言しました。
現在,理数科設置校は,全国都道府県の進学校の179校に及んでいます。
21世紀を迎えた今,情報化社会は一層高度化し,生命工学等の発達など,新たな技術革新の時代に入ってきました。
三高理数科は,まさに時代の要請に応える存在であり,生徒の個性・能力を伸長させる学科であります。

本校理数科の沿革
昭和38年4月
昭和43年4月

昭和44年4月
昭和45年4月
昭和63年度〜
平成3年4月

平成14年4月
 普通科7学級定員350名の男子高校として創立される。
 県内初の理数科1学級定員48名が設置される。
 普通科は1学級減の6学級定員288名となる。
 理数科1学級定員40名,普通科は1学級増の7学級定員329名となる。
 理数科1学級定員40名,普通科は7学級定員315名となる。
 理数科推薦入学制度を導入する。
 理数科が1学級増設され,2学級定員80名となる。普通科は7学級定員315名。
 普通科は7学級 定員280名となる。
 普通科6学級定員240名となる。

☆現在まで多くの卒業生を送り出し,社会の各分野で活躍しています。確実に歴史と伝統を積み上げている三高理数科です。

【理数科の目標と特色】
本校理数科は,j事象を探求する過程を通して,科学的・数学的に考察し,処理する能力と態度を育てることを目標にしています。
具体的には,国語・社会等については,普通科と同じ科目を学習しますが,理科・数学については,特別の〔理数〕科目を学習することになっています。
そのため,理科・数学の学習に対する心構えや学習方法,学習内容は,普通科と比べてやや異なり,生徒自身による,事物・現象への予測,推論,仮説に基づく学習形態や実験,観察,演習などの授業を多く取り入れています。
したがって,理科・数学の学習内容は,原理,法則,定理などを有機的に理解させ,さらに活用・創造する能力に確実につなげる本当に充実したものになっています。

まず,普通科の理系と理数科の授業について,一週間の時間数で比較してみます。(理数科は普通科より1.2年で週に1時間の授業が多くなっています)


個々の教科についてみてみましょう。

国語 3学年通して普通科理系と数単位ずつ異なりますが,理数科といえども,国語はセンター試験の必須科目です。単位数を大幅に減らすことなく,実力を養います。

地歴・公民 普通科理系と科目・単位数ともに同じで式バランスがよくとれています

数学 普通科理系より全体で2単位多くなっています。1年の理数数学Tは,普通科より1単位多く設定されており,2.3年では普通科理系で履修する数学U,数学V,数学B,数学Cのすべての内容の他に,理科数数字探究が含まれており,数学の力は確実に向上します。

理科 理数物理・理数化学・理数生物の3科目で・総単位数は普通科理系に比べて5単位多くなっています。履修単位が多いだけでなく,実験・観察・演習の時間が多いのが特色です。それにより,科学的なものの考え方や論理の進め方.実験手順等についてもより深く学ぶことになります。また。各自の自由なテーマ設定による課題研究も行っています。

保体 体育は,普通科と同じです。

芸術 音楽1科目の2単位履修となっています。

英語 理科・数学を強化するだけでなく,英語・社会が普通科と比較し単位数を減らすことなく,バランスよく学習できることが,大きな特色です。

家庭 普通科と全く同じです。

特活 特別活動(ホームルーム)は普通科と全く同じです。

総合学習 進路研究と小論文を中心とした学習です。

[授業時程について]
本校では平成15年度より授業時間を45分とし7校時(8校時)まで実施しています。さらに,放課後に2時間分の課外授業の時間がもたれることがあります。

【理数科の長所】
(1) 理系の学部を中心に,ほぼ全員が大学進学を志望しているので,1年次より,各自が希望する進路の実現に向けての指導を徹底し,早期から生徒諸君の『夢』の実現を支援しています。
(2) 進学実績をみると,
文系の難関大学へも少なからぬ先輩達が進学できています。
(3) クラス編成も,同一系統の入学進学希望を重視しているので,クラスメイト間での情報の交換や,良い意味で学習のライバルができ,意識が高まるのも理数科の長所であり,希望進路の達成にも大きく作用しています。また,
全県から生徒諸君が集まるので,新鮮な出会いがあります。
(4) 放課後の特別指導,長期休業中の課外,その他
個別学習指導が徹底しています。
(5) 組担任を中心に
担当教員間の連携が密であるため,生徒理解,学習指導,生活指導,進路指導が十分になされています。
(6) 
課題研究,各種研修会で培われた探求の方法や創造的能力等は,大学進学後大いに役だっていると多くの卒業生が語っています。また,理数科の諸活動は最近大学で導入されている高校での活動を問うAO入試でも高く評価されています。
(7) 高度情報化社会に対応して、生徒用コンピューター設備を活用する事により,
大学や企業での研究に直結したコンピューターの操作能力を養う事ができます。
【本校理数科が期待する生徒】
伝統と実繍のある本校理数科としては,三高の校風に愛着をもってくれる,以下のような諸君に本校を志願してもらいたいと期待しています。入試は全県一区で行われます。県内各地から意欲のある諸君が集まってくれることを願っています。

(1) 理科・数学が好きで,強い興味と関心を持っている生徒。
(2) 国語・数学・英語の学力バランスがとれている生徒。
(3) 将来,大学への進学を強く希望している生徒。
(4) 意志が強固で,コツコツと努力する生徒。

【理数科の行事について】
三高理数科には,他校にはない理数科独自の魅力ある行事がたくさんあります。様々な行事を通して自分の興味・関心のある分野の知識を深めることができます。

5月 課題研究発表会
2年次の12月に授業にプログラムされ,グループで研究を進め,3年次の5月に発表会に臨みます。平成19年度はエスポール宮城を会場に開催されました。

平成19年度の研究テーマの紹介
〈物理編〉
(1)後退翼における気流について
(2)飛行の解明−翼とは何か
(3)定常波
(4)ガリレイの斜面の実験
(5)重力加速度の測定
(6)燃料電池車の研究および考察
(7)静電気は痛いだけじゃない!
(8)数値計算でケプラーの第1法則を確認する
(9)電磁推進船の研究
(10)熱気球
(11)スターリングエンジン

(12)マイクとスピーカーの研究
(13)雷を極める

〈生物編〉
(1)蛙の解剖と電気刺激
(2)ザリガニの心臓を用いた神経伝達物質の実験

〈化学編〉
(1)水中シャボン玉の作成と膜の厚さの測定
(2)燃料電池の研究
(3)花火を作ろう I
(4)金メッキ
(5)カフェインの抽出

7月・8月 オープンキャンパス・理数科研修会
1,2年生全員が,大学,研究機関等を訪問し,視野を広げてきます。オープンキャンパスは大学等の研究機関を,研修会は主に企業を訪問します。

研修地の紹介(平成18年度に実施したもの)
1年生

2年生
オープンキャンパス
研修会
オープンキャンパス
東北大学農学部
宮城県水産研究開発センター/日本製紙(株)石巻工場
東北大学理学部・工学部

10月 理数科講演会
大学等の研究者を招いての講演会です。自然科学への視野を広げる有意義な機会となります。

テーマと講師
平成17年度

平成18年度
「現代の錬金術(鉄から金が作れるか?)」
   篠塚 勉氏(東北大学サイクロトロンラジオアイソトープセンター)

「カーボンナノチューブの科学」
   齋藤理一郎氏(東北大学大学院理学研究科)

【進路について】
理数科は,理科や数学に興味をもつ生徒の個性・能力を伸張させる学科です。国語,社会,英語の普通科目は普通科と同じように学習しますが,専門教科としての数学理科については,普通科で学ぶ内容に専門的な内容をつけ加え,更に大学での継続学習を目指しています。
卒業後の進路は,大学の理系学科,理学・工学・医学・歯学・薬学・農学・教育学(理系)・水産学等が中心ですが,理数科で養った力を生かし,文系学部へ進む生徒もいます。


三高理数科では,東北大学をはじめ.京都大学,東京理科大学など多くの生徒が国立大学,著名私立大学へ進学しているという実績があります。
今春の卒業生は,理数科80名中38名の国公立大現役合格を果たしました。
本校では,きめこまかい進路指導をモットーに全校をあげて努力しており,県下の高校の中でもトップクラスの実績をあげています。

入学後は,それらの大学において,科学者・研究者・専門的分野で活躍する人材として,さらに力を伸ばしています。
三高理数科はまさに,21世紀の現代においてその可能性を広げています。

【理数科Q&A】
Q 理数科と普通科では、学習内容はどのように異なりますか?
A 本校の普通科では、2年次から理系・文系に分かれます。理数科と普通科理系を比べますと、授業時数の差は3年間トータルで国語が−4,理科が+5、数学が+1です。理数科の3年次には文系受験希望の生徒対象に英語か社会が+3になる選択もあります。
本校は1日7時間授業ですが、理数科1年生は水曜日に8時間授業を行っています。内容的には普通科理系とかわりはありませんが、普通科理系より授業時数の多い教科では進度を速くできて、早期から受験問題に取り組めるという利点があります。

Q 勉強と部活動の両立は可能でしょうか?
A 可能です。このことについては、理数科に限らず、仙台三高の多くの生徒が「文武両道」を標榜して熱心に日々の練習や活動に取り組んでいます。そこで培われた集中力や粘り強さが学習面でも生きて、進学実紙の好結果につながっています。
本校では今までにフェンシング、弓道の全国優勝をはじめ,ほとんどの運動部がインターハイ出場を果たしてきました。現在も各運動部の活躍は、県下の公立高校の中で高い評価を得ています。
また、文化部の数も多く活動も活発で、放送、将棋、囲碁などは全国大会出場の実績を持っています。

Q 理数科に入学しても、文系の学部に進学できますか?
できます。確かに、文系学部を志望するなら普通科文系は有利ですが,普通科理系の生徒でも文系学部を受験し合格する生徒が毎年何人かいます。理数科のカリキュラムでは、普通科理系よりも英語や社会の授業時数が多く取れ、また文系の受験科目もしっかり含まれていますので、国立大学文系でも私立大学文系でも受験が可能になっています。
実際、理数科から文系学部を受験して合格した人は、平成19年3月卒業生で1名、平成18年3月卒業生では一浪生を含めて4
名おります。
理数系ができる人は、文系学部の受験でも有利な面がありますし,経済学部などでは,入学してから高度な数学を学んでそれを使うということも知っておいて欲しいと思います。

Q 遠い学区からの入学者は、どうのように通学していますか?
 県北でも県南でも、常磐線、東北本線、仙石線、仙山線、陸羽束線、石巻線の駅に近い人は、普通列車や新幹線を利用して通学しています。駅から遠くて通学が困難な人は、学校の近くの下宿や学生会館を利用しています。希望する生徒には学校で下宿を紹介しています。

Q 仙台三高についてもっと詳しく知りたいときはどうすればいいでしょうか?
 ここのホームページ(http://sensan.myswan.ne.jp)をくまなく見てください。あるいは,あなたの中学校の先生を通じて問い合わせをして下さい。
また平成20年7月5日(土)と10月14日(火)に、中学生および保護者の方や先生方を対象とした学校説明会を開催する予定になっています。ぜひおいでいただきたいと思います。

 
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